一般社団法人 出雲青年会議所

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所 信

Raison d‘etre

〜自信こそが原動力〜

影山 晃司

「あなたは自分に自信がありますか」

全ての人間はこの世に生まれたときから存在価値を有しています。この世に不必要な人間など存在しません。ところが、日本人の若者で「自信がある」と答える人の割合はわずか8%です。日本は、世界有数の経済発展を遂げ、二千年を超える歴史や伝統、文化を持ち、世界から高い評価を得ているにもかかわらず、若者はなぜこれ程までに自分に自信が持てないのでしょうか。

人間は成長の過程で自分自身の価値を見失いがちになります。特に、日本の教育においては、自分の感覚や経験の積み重ねを尊重するのではなく、自分の外にある用意された正解を鵜呑みにする教育が行われてきました。自分自身の内側から湧きあがる感情に蓋をし、大人から与えられた模範解答こそが正しいのだと教えられるのです。他人と違う価値観を抱くことに罪を感じ、個性を殺して成長してきました。そんな大人は自己肯定感を感じられず、自分自身の存在価値に疑問を抱きます。

人生には、上手くいくときやそうでないときがあります。この上手くいかないという感覚は、自分を信じられていないから、自分の内から湧きあがる感情を疑っているから起きるのです。自分自身の存在価値に疑問を抱き、人生に夢や希望を持てない大人が増えているこの世の中で、今一度自分自身の心に尋ね、自分自身の存在価値に気づき、湧きあがる熱い想いを大切にすれば、自分らしく生きられる強さが生まれるのです。これこそが自信であり、全ての原動力となります。

私たち青年会議所メンバーは自分の仕事に自信や誇りを持っています。そして、仕事と同様に青年会議所活動にもエネルギーを注ぎ、「明るい豊かな社会の実現」という永遠の命題と向き合い、日々議論を重ねています。これ程までに地域や社会のことを考え、まちに暮らす人々のため、共に活動する仲間のために魂を燃やすことができる組織は他にはありません。私たち出雲青年会議所のメンバーがより一層この組織に対して自信や誇りを持たなければこの命題を果たすことはできません。自分自身や自分が所属する組織に対する自信が大きなエネルギーへと変わり、青年会議所運動の原動力となります。この自信の根底にあるのが「Raison d‘etre」なのです。ただし、青年会議所運動は一人の力では成り立ちません。そこにはメンバーそれぞれの役割があり、チームのムードメーカーや感情に流されることなく物事を客観的に捉えて発言するメンバー等、一人ひとりがチームにとって価値ある存在なのです。メンバー一人ひとりの知識や知恵、行動力が集結することで初めて大きな歯車が動きだします。誰一人欠いてもこの大きな歯車は回りません。私たち一人ひとりの存在価値が出雲青年会議所という名の歯車を動かし、このまちに大きな影響を与える存在へと成長します。

そして、価値ある人間が多数集まる青年会議所においては、自らの存在価値を認めることと同様に、相手の存在価値を認めることも大切です。同じ価値観を持った人間を受け入れることは容易ですが、自分と異なる価値観を持った人間を受け入れることは難しいものです。しかし、自分と異なる価値観を持った人間こそが、自分を大きく成長させてくれる肥やしとなるのです。寛大な心で相手の存在価値を受け止め、承認することで、自分も相手もこのまちに大きな花を咲かせることができるのです。この花こそが青年会議所運動なのです。

今、私たちは自分自身を見つめ、自らの可能性や成長に気づくことが必要です。地域社会はそこに属する個人の影響力によってつくられています。炯眼をもって物事の本質をしっかりと見抜き、自らの可能性を信じて社会を変革すべく運動を展開することで、出雲のまちは魅力あふれるまちへと発展していきます。

1957年の創立以来、出雲青年会議所では429名の先輩諸兄それぞれがJAYCEEの存在価値を確信し、自信を持って運動に取り組んだからこそ、地域を牽引することができたのです。この先、70年、100年と出雲青年会議所が運動を展開していくために、メンバー一人ひとりの「存在価値」という名の影響力が必要不可欠です。笑顔や笑い声があふれ、誰もがキラキラと目を輝かせながら明日を語れるまちを創造するために、個性豊かで色鮮やかな花を咲かせ続けて参りましょう。

 

<具体的政策>

①今後の展望と事業展開

青年会議所が掲げる永遠のテーマ「明るい豊かな社会」の実現。この壮大なテーマのもと、私たちは一年一年運動の歩みを進めています。これから先の10年、出雲青年会議所の存在価値はどう変化していくのでしょうか。きっと変わらない存在価値を持ち続けていくことでしょう。この不変の存在価値こそが創立以来受け継いできた「創始の精神」に他ならないのです。ときには、変わりゆく時代のニーズに合わせることも必要でしょう。しかし、青年会議所は時代を創造する先導者でなければなりません。物や情報があふれかえったこの時代だからこそ、物事の本質を見抜く力を磨き、笑顔あふれるまちの創造のために、歩みを進めて参ります。

私たち青年は、まだ見ぬ明日への希望を胸に抱き、未来に向けて自らに投資を行っています。未来への投資を惜しんでは、明日への自信が持てません。自分自身を磨くためにも、学ぶことを怠ってはなりません。学び続けることが自分自身の存在価値を高め、明日の出雲を創造していく人財へと成長させるのです。

 

②組織並びに運営について

『ひとが育てばまちが育つ』

青年会議所のメンバーとしての醍醐味は、やはり自己成長であると言えます。

私自身、入会当時を振り返ると、自らの未熟さを感じざるを得ません。しかし、そう感じられるのは、今の自分が成長した証なのです。そしてこのメンバー自身の成長こそが青年会議所の存在価値なのです。

また、青年会議所には単に個人の成長を追求するだけでなく、このまちに生きる青年経済人として、このまちの発展に影響を与えられる理想のリーダー像を追求し、様々な学びに取り組んでいく姿があります。こうした姿は青年会議所の魅力として伝わり、私たちと関わる人々が青年会議所に様々な期待を寄せることになります。それこそが私たちにとっての大きな自信となり、同志の輪を広げることにつながり、このまちに新しい風を吹き込むための一歩となります。

ひとが育てばまちも育つ。私たちが成長し、まちの影響力となることで、このまちに新しい風が吹き、出雲のまちが新たな仲間を惹きつける魅力あるまちへと成長していきます。こうしたひととまちの存在価値を高めるために、学ぶ機会を創出し、行政や市民の皆様とこの学びを共有して参りましょう。

 

『自分らしく生きる青少年の育成』

現代の子どもを取り巻く環境は、様々な情報があふれ、価値観が多様化しています。さらに、大人たちは、過程よりまず結果を求め、親は、我が子にリスクの少ない道を歩ませたいと願う傾向にあります。その結果、子どもは成長に必要な壁や、試練を乗り越える実体験のないまま社会人となるのです。失敗を重ねながら壁を乗り越えた経験のない人は、壁そのものを避け挑戦しなくなり、反対に失敗から学んできた人は、壁をチャンスと捉え、自ら考え、試行錯誤し成長していきます。そして、失敗しながらも目の前の壁を乗り越えた時に得られる達成感こそが、子どもたちの自己肯定感を育みます。つまり、性急な結果を求めるための環境ではなく、安心して失敗できる環境が自分らしく生きる子どもの育成へとつながります。子どもたちには、今後遭遇するであろう壁を乗り越えることが明るい未来を自ら掴み取ることになると信じて、湧きあがる想いに素直になり、自ら進む道を選択し、その選択に自信をもって欲しいと願います。

『精密さから生まれる歯車の回転』

青年会議所の組織運営は本当に素晴らしいと感じます。例会や諸会議は常に研ぎ澄まされ、無駄な動きは一切ありません。しかし、その裏には実に血の滲むような努力があります。何度となく行われてきた例会や諸会議でも更に進化させようとする熱意こそが強い組織の運営力となります。出雲青年会議所の価値を高めるためにも、凛とした組織運営に努め、歯車を回して参りましょう。

そして私たちが活動を続けるためには、家族や会社、市民の皆さんの支えが必要です。出雲青年会議所を「ひとづくり・まちづくり団体」として、また、出雲の経済を牽引する青年団体としてブランディングすることで、私たちを取り巻く人々と相互に存在価値を承認し合えるようになります。加えて私たちの運動や理念を日本全国、そして世界に発信することにより、出雲のまちが世界に誇れるまちであることを広めます。

『価値ある出向』

私たちは、日本青年会議所の一員として、日本青年会議所の事業へ積極的に参加することや、メンバーを出向者として輩出することで、出雲青年会議所の存在価値を確信すると共に、日本青年会議所の存在価値を出雲青年会議所に吸収します。他LOMとのLOM間交流だけでなく、個人レベルでの交流も積極的に行うことで、出雲青年会議所メンバーの資質を向上させます。

『自信に満ちた会員拡大』

組織自体の存続が目的となっている組織では、世間に必要とはされません。組織が掲げる目的や運動が社会に必要とされて初めて存在価値が生まれます。青年経済人は皆、悩みを抱えながら事業をしています。その人たちに私たちはどの様な価値を提供できるのだろうか。青年会議所への入会や事業への参加が、いったいどのようなニーズを満たせるのだろうか。私たち自身が青年会議所運動に誇りや自信を抱き、まちの人々へ青年会議所運動の魅力を伝えていきます。

私たちは、このまちに求められる組織であり続けるために、常に今何をすべきかを新鮮な視点で考え、変化を恐れず行動し、新たな仲間が希望を持って共に夢を語れるような組織であり続けることが必要です。出雲青年会議所の存在価値を自ら問い続け、明確にして取り組めば、笑顔あふれるまちの創造に向けた同志の輪は広がります。自信を持ち仲間を探し求めて参りましょう。